本日も東西南北☆縦走中


by rioka2929
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韮と尊厳。

b0168142_23221677.jpg2011年3月11日。
この日を境に、私達日本人は大なり小なり転換を
求められることになった。
それは突然、暴力的なまでに・・・

被災された東北地方の方とは違い、東京在住の
私にとっては、外見上の日常生活に大きな変化は
無いと言えるけれど、はっきりと心の中の何か、が
変わってしまった。
一見同じにみえて、奇妙に歪んだ世界は、
壁のこちら側と向こう側。
村上春樹の小説のみたい、でも違う、これは現実。

刻々と変わっていく目の前の出来事を
受け止められず、戸惑いと悲しさ、そしてその後に
沸き起こった激しい怒り。
何に対して怒っているのか、どうしたいのかも
分からずに、このやり場のない気持ちを、異動前の
職場である上司や先輩に、泣き言。
普段だったら、きっと、ゴチャゴチャ言わずに業務に励みなさい、というであろう、いつも
現実的な元上司も、率直な、そして抽象的な言葉を。
無口な先輩は、それまでうかがい知ることの無かった熱い想いと心情を。
みな同じ気持ちなんだと安堵すると同時に、これまで信じてきたことは間違いは無かった、
10年以上働いてきたことはこういうことだったんだ、と、どこかで納得出来た部分はある
けれど、いまだ出口の見えない状況に変わりはない。

この前の週末、ニラを買った。
青々と瑞々しい美しさに思わず涙が出そうに。
風評被害を受けている産地の応援フェアのもの。ニラには罪はなく、こんなにも立派な
農産物を生産している農家の方々の心情を思うと、悲しくて。

放射能汚染を心配して、福島県や近隣県の農作物を購入しない、ということを非難する
つもりは全くなく、それも1つの決断、個々人の選択なのだと思う。
ただただ、艶々と輝くお野菜を目の前に、このような状況になってしまったことが悲しい
だけ。

少し前の福島県知事のご発言で、とても印象に残った言葉が。
「地震、津波、原発、風評被害」。
現在の福島を苦しめる4つの事象を言い表したもの。
私達の心の持ちようひとつで今すぐにでも、この瞬間、止めることが出来るのが、
風評被害。
少なくとも、絶対に、福島から避難された方達が汚染されるいる、という根拠無き、いじめや
差別をしてはならない。
これは個人の選択肢ではなく、品位そして、尊厳の問題。
どんなに目に見えない不安があっても、決して無くしてはならないものがあると思う。
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by rioka2929 | 2011-04-20 23:24 | 日々。徒然。出来事。気持ち。